2005年05月14日

「ポタライブ船橋編」リポート。

5月7日、本町通りを会場に、たくさんの方が夢ひろばを
開催していた頃、その本町通りをぐるり囲むように
歩き回っていた集団がいました。
夢ひろばの参加企画であった、「ポタライブ船橋編」の参加者達です。

「ポタライブ」とは、その町毎について綿密に取材した後に
生まれる、町を対象とし舞台としたストーリーを、
観客とともに町を歩く中で上演する、という、
「お散歩しながら観る演劇」のことです。
今回は、その船橋編。

取材、練習、と綿密な準備の後の本番。
同じ演目を、2日で2回、上演しました。
夢ひろばの日に行った1日目は、暑い位の晴れ。
翌2日目は、寒い位のうす曇。
どちらの日も満員御礼の、スタッフ込みで約15人、と
同等の人数の集団でしたが、
観客の年齢の割合・道行く人の様子・吹く風の感じ・
植物、鳥、猫、犬などとの出会い・工事の進み具合、等の
出演者とは別の要素も、2回の同じ演目でも違った顔の上演になる、
その影響を与えていました。
町なか(屋外)で少人数で行うのが「ポタライブ」ですから、
そういった要素が劇場内での演劇より強く響くのだということが、
私には実感されました。
つまり、観客達は、出演者以外の事柄も思い出にするのです。

この2日間の参加者の方達も、「自分は、この町・船橋の
ある一面を、2時間体感した。この感覚が、この後の自分の
見方にどう関わってくるかは、これから」といった感触を
得たのではないかと思いました。
「私は八王子だけど、」「私は佐倉だけど」
「うちではどんなになるだろう」という想像のお話が、
上演後のお茶の席で交わされていました。
コースの道を日常的に使うある参加者は、
「未開の地にたくさん足を踏み入れて感動した。
お地蔵さんのとこから大神宮を見たとき 京都みたいだった。
空が広く見えた。」とのメールを下さいました。

先に書きました、「本町通りをぐるり囲むように」のコースとは。
駅から、暗渠を辿り、通りの端を横切り、西向き地蔵へ、
浄勝寺へ、飯盛り大仏へ、東照宮へ、そしてクライマックス・・ です。

まちで出会う人々の反応は、
「催し物だと記事で知るまでは、『何度もここで見るけど
昔の格好で何しているんだろう』と、いぶかしんでいました。
(リハーサルで何度も訪れていた)」と話されつつ、
そっと現れた役者の登場に、参加者より早く気付いて
お店から覗き込んでいたお花屋さん。
自分の庭のように堂々と通りを進むダンサーを目で追い、
「そう、お芝居なの。いや、びっくりして。」と目を丸くしながら
笑んでいた散歩のおじ様。
ありありと興味のある顔で、
「あの人(役者)あっち行っちゃったけど、いいの?」と訊ねてくる、
美容師さん達。

そのように、偶然、と言うか、そこに暮らし働いているのですから
必然とも言える状況で
「まちが語る演劇 ポタライブ」を目撃する人々がいます。
その人々が見たのは、瞬間のもの。
参加者と違って、筋立てや前後は、この時は知る由もありません。
ただ、見慣れている風景が、目を奪われる風景に
がらりと移り変わる。
この記憶された風景が、次にいつ、その人の瞼に蘇るか。
「あれは、何だったのか」。
その瞼の風景が、誰にどこに伝達されていくか。

誰からの見解でもなく、自分の思い出から生む、町の見方。
そのバラバラ同士のものがいつか繋ぐ、人と人の意識、感情が
あるだろうと思います。
ポタライブから、この町への贈り物は、それなのかな、と思います。
この風景も、目を奪われるものを隠し持っている。

   (コミュニティアート・ふなばし 金 亮子)
posted by きらゆめ事務局 at 15:20| Comment(0) | TrackBack(1) | ○2005きらきら春の夢ひろば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月12日

「船橋まちづくりシンポジウム」リポート。

船橋市本町通り「きらきら夢ひろば」企画
■船橋まちづくりシンポジウム
「商店街とNPO」
〜これからはコミュニティ“力(りょく)”〜

日時:2005年5月7日(土)13:00〜15:00
会場:船橋市茶花道センター・和室
船橋市本町2-1-1船橋スクエア21ビル5階(JR船橋駅南口下車・徒歩7分)
出演:
半田晶子さん(特定非営利活動法人まちアート・夢虫)
古川咲子さん(船橋よみうり新聞社)
鵜野沢実豊さん(船橋西武)
中屋敷実さん(船橋商工会議所)
安田雅行さん(船橋市経済部)
中村正直さん(船橋市本町通り商店街振興組合)
コーディネイター:下山浩一(特定非営利活動法人コミュニティアート・ふなばし)
参加費:500円 ※船橋の銘店のおいしいもの付き
 和菓子:ひろせ直船堂  手作りパン:リトル・ブレッズ・トウ・ゴー
 お茶:おちゃのとみかわ園 

今回のまちづくりシンポジウムのテーマは、昨年に引き続き、「商店街とNPO」。サブ
テーマを、“これからはコミュニティ“力(りょく)”としました。
参加者のテーブルには、おちゃのとみかわ園さんオススメの新茶、ひろせ直船堂の柏餅
、リトル・ブレッズ・トウ・ゴーのデニッシュが並び、大好評。
NPO、商店街、大型店、行政、新聞記者、商工会議所と、パネリストの立場は違っても
、「船橋はさまざまな魅力を持っているが、その魅力が市民にうまく伝えられていない
」という点では皆さんのお考えが一致していました。
また、商店街と大型店も、これからは競争する関係ではなく、共に手を取り、他の都市
を意識し、船橋という街全体を盛り上げ、都市間競争を意識していくことが重要である
、という意見でまとまりました。
異なる立場の、まちの担い手が、コミュニケーションを取り、互いの強みを生かすため
に、有意義な2時間となりました。
posted by きらゆめ事務局 at 23:05| Comment(0) | TrackBack(0) | ○2005きらきら春の夢ひろば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月11日

ちばMDエコネット販売ブースの模様。

遅ればせながら、「きらきら春の夢ひろば」のリポートを少しずつ掲載していきます。
NPO法人ちばMDエコネットが運営するコミュニティカフェ<ひなたぼっこ>は、今回の「きらきら春の夢ひろば」で、あさりご飯やうるめいわしの販売を行いました。
その模様を「ちばMDエコネット活動日記」より転載しましたので、ご覧ください。


050507集合ハ真.JPG
雨の予報が出ていて天気が心配されましたが、予定通り「船橋本町通りきらきら春の夢ひろば」が開催されました。

8時半にカフェに集合して、準備開始。看板をたて、商品を並べます。

050507看板前.JPG
12時くらいからお客様が続々といらっしゃいました。

050507販売1.JPG

050507販売2.JPG

15時には特製のあさりご飯は完売。炭火で焼いたうるめいわしは大盛況。今回もたくさんの方がきらゆめにいらしていました。自分のところが忙しくて他の団体の様子が見られなかったのが残念〜。

また秋も頑張るぞ!
            (コミュニティカフェ〈ひなたぼっこ〉スタッフ)










posted by きらゆめ事務局 at 13:51| Comment(0) | TrackBack(0) | ○2005きらきら春の夢ひろば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月08日

2005「きらきら春の夢ひろば」にご来場の皆様、ありがとうございました。

昨日の本町通り商店街「きらきら春の夢ひろば」にご来場の皆様、どうもありがとうございました。
朝からの雨模様の中、関係者一同空を眺めてはため息をついていましたが、午後から日差しが差し込むにつれ、皆の顔も明るくなってゆきました。
過去4回の「きらゆめの日は晴れ」のジンクスもどうにか守られ、またこれからも楽しく続けてゆけそうです。

当日は、クイズラリーの子どもたちが楽しそうに本町通り商店街をかけ回る光景があちこちで見られました。また、スクエア21のステージで行われたライブも、たくさんの方に見ていただくことができました。
皆様、本当にありがとうございました。

今後も本町通り商店街とNPOの「きらゆめチーム」は、皆様と一緒になって地域づくりの取り組みを進めていきたいと思っております。
どうぞ、またご参加ください。お待ちしております。

posted by きらゆめ事務局 at 15:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ○2005きらきら春の夢ひろば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月07日

「フリフリ プロジェクト」プレ企画まるごとインプロワークショップ!のご報告。

本日の「きらきら春の夢ひろば」で行われました「フリフリ プロジェクト」プレ企画「まるごとインプロワークショップ!」のご報告をいたします。

「フリフリ プロジェクト」プレ企画まるごとインプロワークショップ!

2005年5月7日土曜日 11:30〜13:30
@ユニバーサルビューティーカレッジ 1Fサロン

 この企画は、2005年9月に本編を行う“「フリフリ プロジェクト」〜船橋をRE:INVENTIONする魂ふりプロジェクト”のプレ企画で、今回はコンテンポラリーダンサーの丹羽洋子さんを講師としてお迎えし、船橋駅前南口地下通路でいつも踊っているブレイクダンスのチームの方とジャズバンドによる演奏を交え、インプロビゼーション(即興)のアイデアと実践のワークショップを公開型で行いました。

 場所は、船橋市の本町通り商店街にあるユニバーサルビューティーカレッジ。通りに対してガラス張りのサロンスペースを貸していただくことが出来ました。シャンプー台やヘアアレンジが施されたマネキンがある本物の美容室さながらの独特の雰囲気の中で、ワークショップはスタートしました。 

 まず、ジャズバンドの方も一緒に、ストレッチを兼ねた軽い身体運動から始めました。みんなで輪になり、それぞれの身体を柔らかくしていきます。ダンサーの方たちの身体の柔らかさは見事でした。

 続いて、身体の各部位から全身へと動作を繋げていくセクションです。「腕を水平に伸ばし、内側・外側にひねる」や「足の裏側で体重を移動させる」といった動作により、それによって生まれた身体全体の流れに身をまかせることで、自分の体に関する神経が研ぎ澄まされていくようでした。

 立った状態から床に身体がつく状態へと、連続性を維持しながら変化させていくセクションでは、場面と場面の間を丁寧に繋ぐ(動作を行う)ことで、身体の動きの欲求に忠実に応えている実感がありました。また逆に、場面を繋ぐために「表現する」ということも必要で、「身体の流れに沿った次の動きを考える」ということは、非常に新鮮なことでした。

 身体も慣れてきたところで、ジャズバンドに音をつくってもらい、その中で身体を動かしてみました。音が加わると、素人の私でもそれを意識して身体を動かすようになるもので、参加者の動きも色が加えられたようにイキイキしているように見えました。

 そして、ジャズバンドにリズムだけを刻んでもらい、参加者の「自己紹介ダンス」のセクションがスタートしました。初めに丹羽さんが踊ります。やはり見事!わずかな時間で魅了されてしまいました。ブレイクダンスチームのやじろうさんのスピンも見事!あのシンプルな音の中でのブレイクダンスにも面白さを感じました。他の参加者のみなさんも、それぞれ独特のダンスで、まさに「自己紹介」となりました。

 その後、再びジャズバンドによるセッションが始まり、丹羽さんも参加者と、それぞれのダンスの特徴を活かしたセッションを繰り広げていきました。やはり、やじろうさんとの「コンテンポラリー×ブレイキング」は興奮しました。それぞれ異なるジャンルのダンスではありますが、その二つを「音」が緩やかに繋ぎ、結果として躍動感のあるダンスの融合が見られたのではないかと感じます。「音楽」も人間を繋ぐ大事な要素だと思いました。

 正味二時間のWSは、ダンスと音で満たされた充実したものでした。時折感じられる商店街を通る人たちからの視線に対して、誘って一緒に踊りたい衝動に何度も駆られました。
 
 また是非あの時間を味わいたいものです。


文筆:田澤紘子 (コミュニティアート・ふなばしインターン)


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posted by きらゆめ事務局 at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ○2005きらきら春の夢ひろば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする