この年は、船橋に住む地域住民のみなさんとの接点を広げようと考えました。
商店街には、新しいマンションが立つようになり、しかしそうした新しい地域住民のみなさんと商店街のお店の間には、あまり接点がないといいます。そこでお店に入るきっかけをつくれないかと「本町宝さがしラリー」を企画しました。何軒かのお店をまわり、箱に入った「お宝」をさがしあてるというものです。商店街からは賞品として“舞浜リゾートチケット”を出してくれるとのこと。
同時に、本町通りスクランブル交差点前で、誰でも気軽に参加できるワークショップを開催することにしました。プラスティックダンボールの箱に、好きに描いたりはったりしてもらい、これを積み上げて「船」をつくります。商店街をプライベートビーチならぬ、パブリックビーチにするというものです。
どれだけ参加してくれるか不安が募る中、ふたをあけてみるとワークショップ参加者は引きも切らず、ラリーも刷った200枚の参加用紙はすべて完売。
きっかけさえあれば、地域の人も商店街に入って来てくれる――そんな実感を得た年でした。
(門脇篤)