お疲れ様です! 毎度、仙台からやってまいりました、アーティストの門脇です。
今回は横浜経由での登場。関東方面の方には「未知の国(みちのく)」としてほとんど知られていない東北のアートシーンについて、青森のharappaさんといっしょにレクチャーしてきました(
こちら)。
で、今日の船橋で行われる「
コミュニティアート映像際」で大阪からゲストスピーカーとして呼ばれている
アサダワタルさんと横浜で偶然いっしょになり(宿も偶然いっしょ)、仲良く横浜から1時間半かけて船橋入りしたというわけです。
いやー、アサダさん、本当にすばらしい方で、なんというか、ものすごく意気投合です。大阪も行ってみたいなぁ
さっそく御殿通りにある「
コミュニティカフェひなたぼっこ」へ。ここは障害のある人もない人もいっしょに働けるカフェです。
ちょうどこの日は午前中、厳しい研修の最中。われわれもいっしょに研修に参加し、カフェスタッフのなんたるかを学びました。
そして本町通り商店街へ。ああ、なんてなつかしいんでしょう(つい1月に来たばかりですが)。もうここはわが故郷です、第三くらいの。
さっそく本町フリーマーケットの2階にある「ステーキハウスヒロキ」さんにお邪魔します。
ここは船橋に最初にできたレストランだそうで、実に重厚な感じ。歴史を感じさせます。
往年の美女オーナー松野さんが迎えてくれます。お疲れ様です。
コミュニティアート・ふなばし理事長の下山さんが船橋・仲通りのインディアンレストラン「ガンディー」に注文してくださっていたおいしいカレーをチーズナンその他といっしょにいただいた後、1時間ほど時間があったのでぶらりと船橋の町を歩きました。
スクランブル交差点の薬局でポケットティッシュを買った後、ぶらぶらと仲通りへ。そこから本町四丁目公園をぬけてぶらりぶらりと歩いていると御殿通り。また本町通りに戻ってぶらぶらしていると、なぜか急に具合が悪くなってきました。いかんいかん、もう上映会開始の時間です。
最初の上映は「水上アートバス ダンスパフォーマンス!」。朝日・アート・フェスティバルの一環として開催されている「水上アートバス」のドキュメンタリーです。すでに一度見たことがあるのですが、やはり2度目はまた視点が変わって見えていなかったものが見えてきますね。
次の「世間遺産」の上映あたりが一番具合が悪く、申し訳ないんですが私はほとんど見てませんでした。
で、一本ごとに鑑賞者で感想を話し合ったりしていたわけですが、ちょうどこの映像祭をコーディネートしている筑波大の山浦さん、「どうでした、カドワキさん?」とかふってくれたんですが、ほとんど寝ていたのでよくわかりません。正直にそう言いました。ダメな大人ですみません。
さて、つづく「むすびプロジェクト」はアサダワタルさんの作品。少し寝たので調子が戻ってきました。大阪は西成のドヤ街に取材したドキュメンタリーで、ちょうど横浜寿町に3泊してきたあとであり、しかもアサダさんとは横浜から船橋までずっとそのたぐいの話をしてきたところでもあったので、たいへんいい予習になっていました。映像だけを見ていると、おじさんたちが紙芝居を企画して、実際に上演する、というものなのですが、その映像の外にああしたドヤに寝起きする生活があることが、リアルに体験してきた後だったので、ものすごく染み出して見えてきて、なんともほろ苦いような、でも何か希望のようなものを感じることのできる作品でした。
しかし実際に作者が観客としても参加している映像祭なので、上映の後に作品について撮った本人に直接あれこれ質問したり、お話を聞けるという、実にぜいたくな企画です。今日はアサダさんのほかに「夫婦茶碗」の太田信吾さん、「RAVE@AKIHABARA」に出演しているコバルト爆弾さん、そして今回の上映会コーディネーターであり、「サクラノトキ」の制作者である山浦彬仁さんと、上映11作品中4作品の作者もしくは出演者が来場しています。
いやー、実に充実した1日でした。
アサダさんも「こんなに長時間いろんな映像見る機会ってあるかな?」というほど、実に興味深い体験です。ある種、この体験自体がひとつの目的というか、こんなに長時間おんなじ場所で過ごすとかなりの親近感がわきます。コミュニティの萌芽? まさに「コミュニティアート映像祭」の名にふさわしい。
仲通りにある「加賀屋」で歓談。あんまりお日様を見ない1日でしたが、実にいい1日でした。
(
門脇篤)